AQUA

AQUA使用時のECとpHについて

ECメーターは、水中に溶けている塩類濃度を測ることができ、水に溶けている肥料の濃度も測定することができます。再循環システムでは培養液中の各成分バランスが偏り、過剰成分と不足成分が出てくるため、ECの数値だけで培養液の良し悪しの判断はできません。

infopaper-aqua_text_10.jpg培養液のEC値は、0.8~1.0mS/cmからスタートさせ、その後、生長段階にあわせて1.3~1.7mS/cmまで少しずつ濃度をあげていきます。培養液のpH値とEC濃度を定期的にチェックし、植物のコンディションをこまめに観察いていれば、ベストなタイミングで対応することができます。

培養液のpH値を調整する場合は、理想的数値範囲である5.2~6.2に調整しますが、培養液のpH値は常に変動し続けるため、神経質に調整しすぎないようにします。(詳しくは、AQUAベース肥料のグラフを参照してください。)

酸性度(pH値)

pH値の適正範囲

植物の養分吸収は、pH値に大きく影響を受けます。かけ流し水耕システムと再循環システムを比べると、再循環システムの方が、pH値が変わりやすくなります。

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一方、開花期には、根から酸性の成分がさかんに分泌されるため、培養液のpH値が下がる傾向になります。このような理由で、生長期と開花期では、反対の現象が起こります。

微量要素

水に溶けている各微量要素も、pH値に大きな影響を受けます。重炭酸塩が多く含まれている硬水(ハードウォーター)で、培養液をつくった場合は、pH値が上がりやすくなってしまいます。培養液のpH値を5.2~5.3に調整すると重炭酸塩が中和され、pH値の上昇を多 少抑えることができます。一方、軟水には重炭酸塩の含有量が少ないため、培養液のpH値が下がる傾向があります。軟水は、硬水よりもpH値緩衝能力が低いためです。そのため、軟水またはROウォーターでつくった培養液の場合は、pH値を5.8~6.2に調整します。

pH値が下がりすぎてしまうと、毒性のアルミニウムと同じように、鉄やマンガンといった特定の微量要素が多量に溶けだし、過剰症状を引き起こします。pH値が下がりすぎる場合は、重炭酸塩などアルカリ性成分で、pH値を適正範囲に上げる必要があります。これ は、植物の肥料吸収を促進することにもつながります。

AQUAのpH値変化

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pH値の影響

植物の生長は、pH値によって大きく変わります。培養液のpH値が3以下の強酸性に傾くと、根は養分吸収ができなくなり病気が発生しやすくなります。また、鉄分が吸収できなくなるため欠乏症状が出ます。

そのため、培養液のpH値は5.2~6.2の範囲を一巡させるように管理し、一定の数値だけを維持しないようにすることがポイントです。もしも培養液のpH値が数日間、5.0以下、または6.4以上のままであれば、pH値を調整するか培養液を取りかえます。

開花前期、12時間点灯サイクルに変えた後、培養液のpH値が急激に下がった時がAQUA Vegaから、AQUA Floresへ変えるタイミングです。(AQUA Floresは、酸性度が低すぎないため、開花期に最適な肥料バランスを供給できます。)

pH値による吸収可能な肥料の変化

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安定したpH値

CANNA AQUAは、培養液中の肥料各成分を劣化させることなく、培養液のpH値が長期間安定します。

pH値とEC値を毎日測定し、肥料分析を毎週おこなった結果、すべての栽培期間中で、pH値が5.2~6.2の間で安定したことがわかります。(栽培開始から数日間はのぞく)そのため、pH値をまったく調整せずにすみました。

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