ビギナーにとって、もっともおすすめの簡単な栽培方法はどれですか?

ビギナーにおすすめの、もっとも簡単な栽培方法は CANNA TERRAです。TERRAポッティング・ミックス栽培は、ほかのどの培地よりも厳密な管理をしなくても高収穫に育つので、もっとも簡単な栽培方法です。

培地とは、なんですか?

培地とは、土の代わりに植物が根をのばして茎や葉をささえるためのものです。

生長期と開花期で、それぞれの肥料を使わなくてはならないのはなぜですか?

a. 生長期と開花期では、必要になる肥料の比率が変わるからです。

b. 植物は花が咲かせると必要な肥料成分が変化するため、根から酸を分泌するようになり培養液や培地が酸性に傾きます。

生長期の肥料から開花期の肥料へ変えるタイミングを教えてください。

つぼみが見えたら、開花期の肥料に変えてください。

肥料はなぜ、AとBに分かれているのですか?

植物に不可欠な全ての肥料成分を高濃度に配合するために、AパートとBパートに分けられています。AとBは常に同量ずつ使用します。

AとBを一本にまとめることはできないのでしょうか?

もしもAとBを一本にすると、濃度がきわめて薄い液体肥料しか作ることができません。AとBは非常に高濃度な液体肥料であるため、原液どうしを混ぜてしまうと、肥料成分が反応し水には溶けない石膏ができてしまいます。絶対に原液どうしを混ぜないでください。

化学肥料と生物由来の有機肥料との、一番の大きなちがいはなんですか?

一番の大きなちがいは原料です。 生物由来(バイオロジカル)の有機肥料だけが、本来の有機栽培を可能にします。

  • バイオロジカルな有機肥料は、ゆっくり溶ける緩効性です。
  • 化学肥料は、すばやく溶ける即効性です。

CANNAの製品に有効期限はありますか?

一部をのぞいて、ほとんどのCANNA製品の有効期限は、キャップ未開封のうえ直射日光を避けた場所で保管した上で2年です。製品の有効期限は以下の通りです。

製品 有効期限(年)
CANNA Terra Flores 3
CANNA Terra Vega 3
CANNA Aqua Vega A 3
CANNA Aqua Vega B 3
CANNA Aqua Flores A 3
CANNA Aqua Flores B 3
CANNA Coco A 3
CANNA Coco B 3
CANNA Substra Vega A 3
CANNA Substra Vega B 3
CANNA Substra Flores A 3
CANNA Substra Flores B 3
CANNA RHIZOTONIC 1
CANNA PK 13/14 5
CANNAZYM 3
CANNABOOST 促進剤 3
BIOCANNA Bio Flores 3
BIOCANNA Bio Vega 3
BIOCANNA BioBOOST 3

CANNA製品を試してみたいのですが、サンプル品送付のサービスはありますか?

残念ながら、当社製品のサンプルはございません。お試しに最適な一番小さなサイズの250mlボトルをお勧めいたします。当社から直接お届けはしておりませんので、最寄りの正規代理店までお問い合わせください。

なぜpHの測定は大切なのですか?

肥料養分の吸収量は、pH値によって大きく変化します。そのため、常に最適なpH値の範囲を保つ必要があります。培地と培養液の最適なpH値の範囲は5.2〜6.2です。

ただし、CANNAの製品によって最適な値が変わります。培地ごとの最適なpH値範囲は以下の通りです:

TERRA 5.8 – 6.2
COCO 5.5 – 6.2
その他 5.2 – 6.2

ECとはなんですか?

ECとは導電率のことです。EC値は水に溶けている塩類すべての量を示します。そのため培養液のEC値には、肥料のみの量ではなく水にもともと含まれていた塩類の量もふくまれます。

CANNAのウェブサイトでは、PK13/14の使用は一週間のみと説明されていますが、お店ではもっと長い期間使うよう勧められました。

当社では一貫して、PK 13/14の使用期間は常に一週間のみ、と説明しております。CANNAの肥料には、すでに十分な量のリン酸とカリウムが配合されています。開花期の全体のなかで、ある一定期間にだけリン酸とカリウムを余分に必要とする時があります。PK13/14を使用するのはその時だけです。

トリコデルマ菌は、どのバクテリアに対して駆除効果がありますか?

トリコデルマ菌はバクテリアを殺すのではなく、植物を有害な菌類から保護する効果があります。トリコデルマ菌は、他の菌類をエサとするほかに根の環境を改善するため、根の生長が促進され植物が活発に生長し丈夫になります。

栽培用の培地は、何種類ぐらいありますか?

栽培方法の種類ごとに、さまざまな培地があります。CANNAは栽培方法ごとの各培地専用に肥料を開発し、提供しています。培地の種類と各専用肥料は、大まかに次の4つのグループに分けることができます。ピートモスベースのソイルレスポット培土はCANNA TERRA、ココ培地はCANNA COCO、不活性培地を使った掛け流し式にはCANNA SUBSTRAは、不活性培地での循環式システムにはCANNA AQUAがあります。

循環型ハイドロポニック・システムには、SUBSTRAとAQUAのどちらがよいのでしょうか?

C循環式システムにはCANNA AQUAが最適です。CANNA SUBSTRAは、培養液を再循環させない掛け流し式システム専用です。このふたつの種類を混ぜて使わないでください。

ロックウールは使用前のプレ・ソーク(浸漬処理)が必要です。

新しいロックウールはpH値が高すぎて、栽培に最適ではありません。初めて使うときは、事前にプレ・ソークをおこない成分調整しておきましょう。pH値 5.0、EC値 約1.3 に調整した培養液、または水に浸してください。CANNA Start は、プレ・ソーク剤としても開発されています。スラブなど大きなロックウールほどプレ・ソークは重要で、pH値とEC値を調整できるだけでなく、スラブ全体にあらかじめ培養液を均一にいきわたらせることができるからです。

ポッティングミックス

ポッティングミックスが硬く圧縮してしまい、水を吸収しなくなっていませんか? 硬くなってしまったポッティングミックスには、COCOを混ぜれば吸水力が簡単に回復します。

温度とpH値

培養液の水温は、根がよく生長する温度範囲である20~25°Cにします。15°C以下になると、根の吸収力が大きく低下し、収穫量が減ってしまいます。冷たい水で培養液をつくると、培養液の水温が上がるにつれてpH値も上がります。これを防ぐために、あらかじめ培養液のpH値をやや低めに調整しておくと、水温上昇時にpH値が最適範囲におさまります。

CANNAポッティングミックス

あらかじめ肥料が多く配合されたポッティングミックスは、挿し木には向いていません。CANNAポッティングミックスなら、挿し木の失敗もありません。

リスクの分散

培養液を給水するための循環ポンプはふたつにしましょう。万が一、どちらかのポンプが故障してしまっても植物を枯らさずにすみます。

エアーポンプとpH値

エアーポンプを養液タンクに入れると、タンク内培養液のpH値が上昇することがあるため、定期的に確認しましょう。

根の伸長

根をよく観察してください。根が排水口の中へ伸び出して排水口をふさいでしまい、培養液の循環をとめてしまうことがあります。

大型の生長傾向

1平方メートル面積当たりに植える本数を多くしすぎないでください。一般的にCANNA Coco培地で栽培すると大型に育つ傾向があり、ロックウールや培養土などの他の培地で育てるよりも、広いスペースが必要です。

肥料は冷暗所で保管

直射日光はキレート鉄分を劣化させます。必ず紫外線が当たらない場所で、肥料を保管してください。また、光は肥料ボトル内で藻を発生させてしまうため、使用時に目詰まりの原因になるだけでなく、藻が肥料を吸収してしまい養分の低下につながります。

スラブは水平に設置

ロックウール・スラブは、完全な水平状態になるように設置してください。水平でないスラブは、養液が均一にいきわたらないためムラができ、養液不足の植物と養液過剰な植物ができてしまいます。

肥料の量

養液タンクに加える肥料と活力剤の分量の記録を取りましょう。これらのデータば、次の栽培スタート時に大変参考になります。

EC値の測定

定期的に培養液のかん水と排水のEC値を測りましょう。また、培土のEC値も測定する必要があります。

Substra A液とB液

CANNA Substra 液体肥料にはAとBがあります。A液は色があり、B液は無色なので、簡単に見分けることができます。

養液タンク

養液タンク内の培養液の希釈と調整は、植物の元気な生長と開花を左右する重要なプロセスです。時間をかけて慎重におこなってください。ていねいな作業は必ずベストな結果と収穫量につながります。

EC値

培養液のEC値が高すぎると、ランプ直下にある植物が特に肥料焼けを起こしやすくなります。肥料焼けのリスクを減らすには、CANNAZYM