次こそ最高の収穫を得られるよう、まずは栽培環境をしっかり整えましょう。

大切な植物を健やかに育てるには、適切な換気と湿度管理が欠かせません。
植物が毎日栄養を必要とするように、私たちも毎日カフェインを必要とする人が多いですよね。

しかし、栄養の吸収効率は、栽培空間の湿度や空気環境によって大きく左右されることを知っていますか?言ってみれば、植物のために“最高のレストランの雰囲
気”を整えてあげるようなものです。植物が生長するにつれて、部屋をこまめに換気し、湿度を段階的に下げていきましょう。かわいらしい幼苗や挿し木の段階では、湿度80~95%が理想的です。小さなグリーンの赤ちゃんが生長期(ベジ)へ移行したら、湿度60~70%を目安にします。そして、花を咲かせる開花期に入ったら、湿度40~60%までさらに下げてあげましょう。

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高収穫を実現する栽培環境

ここでひとつ覚えておきたい“ちょっとしたコツ”があります : 湿度が高いほど、蒸散量が少なくなり、植物が吸収する水分も減少します。もし植物がちょうど生長が最も活発な時期にあり、そのタイミングで湿度が上がってしまう場合は、肥料濃度
(EC値)を少し上げる必要が出てくることがあります。

湿度が高くて培養液の吸収量が減ったとしても、肥料濃度を上げておけば植物は一口でたくさんの養分を吸収できます。

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高収穫を実現する栽培環境

ですが要注意! 湿度が高すぎると、葉に発生するカビ(ボトリティスやうどんこ病)といった“招かれざる客”を呼び寄せてしまいます。
さらに、リゾクトニア、フザリウム、ピシウムなどのいや~な土壌病害も発生しやすくなります。そのうえ、あの厄介なアブラムシまで、湿度の高い“快適空間”を好んで寄ってきます。逆に、湿度が低すぎると、葉がカサカサに乾燥したり、ハダニにとって最高の繁殖環境になってしまいます。

植物が元気に育つ空間を維持するためには、清潔な空気の供給と適切な換気をしっかり行うことが大切です。これによって、望まない害虫や病気の侵入を防ぎやすくなります。そして、湿度と温度をできるだけ安定させること。植物たちはきっと喜んでくれますよ!

もしあなたが “さらに一歩先の栽培” を目指していて、CO₂(炭酸ガス)を追加供給できる環境があるなら、ここは要チェックです。自然界の空気中にはおよそ 400 ppm の CO₂ が含まれていますが、植物は 800~1000 ppm に引き上げること  で、さらに生長が活発になります。そして忘れてはいけないのが、CO₂濃度を上げたら、温度も少し高くして代謝をサポートすること。CO₂のパワーアップに合わせ  て、肥料濃度(EC値)の調整が必要になる場合があることも覚えておきましょう。また、光の強さや 品種(遺伝的特性)によっても、この環境バランス全体が大きく影響を受けることを覚えておいてください。

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高収穫を実現する栽培環境

というわけで、グリーンサム(園芸好き)の皆さん!部屋をしっかり換気し、湿度をプロのようにコントロールして、植物たちを思いきり元気に育てましょう。そしていつでも、生産に関する質問は CANNA チームに気軽に相談してください。それでは、皆さんの成功を祈っています。ハッピーガーデニング!

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